自然薯のウイルスフリー培養について
東京から一番近い田舎❣
なかなか いいなか いせはら❣
ヤスじぃは、
自然薯のウイルスフリー培養を行っている。
種苗メーカーから販売されている野菜の種や苗は全てウイルスフリーである。
ウイルスフリーは、農水省やJA/種苗メーカーが農学博士,技師などの専門家、
及び施設やオペレーター人員が必要であり、
本来なら個人が成せることではない。
ヤスじぃが、なぜ?どのようにしてウイルスフリー培養を行なっているのか!
それは丹沢大山に自生している
大山産の自然薯を栽培したいからである!
一個人が取り組むにはハードルが高すぎると思ったが、
自分で作ろうと思いたった。
本来メーカーや研究者らが行っているので
簡単なことではないことは百も承知の上である。
施設は、神奈川県農業技術センターが
一般に開放しているオープンラボラトリー
(開放実験室)を利用しているからである。
飯田孝則先生が執筆した
「ジネンジョのウイルスフリー種苗」を参考に
農学博士の指導をいただきながら2017年6月より、
培養を開始した。
現在は、技師1名と2人3脚で、培養作業を行なっている。
ウイルスフリーの方法は、
自然薯の新芽の中にある生長点(茎頂)は
0.3㎜と小さく非常に細かい作業なので、
実体顕微鏡で確認しながら成長点を摘出し、
試験管で培養する。
ウイルス病に感染している株でも、
成長点の方が、ウイルス感染より
速いスピードで生育するため、
ウイルスフリーの成長点を摘出できるのである。
ピンセットとメスで、芽の先端部分を切り取り、
0.2㎜~0.4㎜の大きさで摘出する。
※それ以上大きく摘出すると
ウイルス感染の可能性が出てくる。
培養に成功する確率は3%ととても低く、
気の遠くなるような作業をひたすら行う。
何度も挫折しそうになった。
結果、3系統で60種の株ができた。
それは2,000個以上の0.3㎜の生長点を
摘出した計算になる。
2018年ウイルスフリー化成功❣
(自然薯では神奈川県で初の事例)→
量産に向け系統選抜を開始→2025年量産予定‼
ウイルスフリー原種は、隔離温室で管理し、
定期的に培地の継代を行ない維持しているので、
常にウイルスフリーの種苗イモを入手できる。
この苗は、今後販売も検討している。